ホクレン“農”感塾 なるほど農業体験レポート6



冬の雪や寒さって
作物をおいしくする!?

ホクレンと農協観光では、みんなの食卓と深いつながりのある農業や酪農の現場を訪れて、
「農」と「食」を楽しく学ぶバスツアーを行っています。
今回は千歳と「くるるの杜」で収穫を体験!

千歳は札幌から車で約1時間20分のところにあります。札幌から近いですが、とても寒く、冬の気温が−25℃になることも。農業の中心は野菜類で、大根、にんじん、キャベツ、トマトをはじめおなじみの野菜がつくられています。「くるるの杜」は北広島にあり、札幌から車で約35分。農業体験や調理加工体験ができるほか、レストランや直売所があります。

江別はここだよ!
9:50

雪の下でおいしくなる、
お宝野菜!?
雪かき がんばれ〜!

2 月最後の日曜日、訪れたのは、千歳にある五十嵐さんの農場。どこを見ても雪だけど、畑はどこ?「この下です」と五十嵐さん。秋に残った大根を土の中に埋めるのです。凍らないのかな?外の気温は−6℃。−25℃前後の日も。「雪がたっぷり積もれば、春までおいしく食べられます。秋より、みずみずしくて甘いですよ」。厳しい寒さの中、大根も自分の身を守ろうと頑張るため、甘みが増すのだそうです。さっそく掘り起こし体験!その前に1mほども積もった雪をなんとかしなければ。ザックザックと、みんなで交代しながら雪かきすること15分。さらに土を掘ると、大根だ―!!なんだか宝物を掘りあてたみたいだね。

うわ〜! 元気な大根!
もっと知りたい、大根の魅力!
きたやさい きたやさい百科
10:20

厳しく育てると
甘くなる!?
小さくても 甘いのだ!

さて、つぎはハウスへ。まだ小さなホウレンソウがいっぱい。「暖房を使うと、早く大きく育ちますが、うちの場合はほとんど使いません」と五十嵐さん。ホウレンソウはもともと寒さに強い野菜。ぬくぬくさせずに、ちょっと厳しく、ガマンさせて、じっくり育てると、ぐんと甘さが増すそうです。「ホウレンソウの糖度はふつう1度くらいですが、これは10度くらいあると思います」。糖度10度といったら、フルーツトマトクラス!寒さがおいしさをパワーアップするんだね。

やさしくね!
ホウレンソウのことをさらに詳しく!
きたやさい きたやさい百科
五十嵐さんからの 
ワンポイントアドバイス

農業だって、だれでもチャレンジできます。
興味がわいたら、挑戦してください。

タネまで食べられますよ!

農業って、特別な職業だと思っていませんか?もちろん大変ですよ。でも、それは、サラリーマンも、お医者さんも、学校の先生も同じ。親が農家じゃなくても、土地がなくても、チャンスはあります。農業も、将来めざす職業のひとつとして考えてほしいのです。うちには若手スタッフが何人もいますよ。農業をやりたいという気持ちになったら、ぜひチャレンジしてください。

11:15

打ちたて、ゆでたて!
サイコー!!
じょうず じょうず!

お昼ごはんは、そば打ちから。地元のイベントでも活躍されている「千歳千年そばの会」のみなさんが指導してくださいました。「そばのできは水回し(水を加えること)で決まります」とそばの会の多田さん。粉に均一に水を含ませて少しずつかたまりにしていくと、そばのいい香り!しっかり練って、のばして、たたんで、切って。きしめんのような太さもありましたが、そこはごあいきょう。ゆでたてをさっそくいただきます。おいしい!自分で打ったそばって、おそば屋さんとはひと味もふた味も違うね。

味見 させて!
多田さんからの
ワンポイントアドバイス

これからも手づくりの味を楽しむために、
大人たちがリードしてあげてくださいね。

今回の体験をきっかけに、これからもそば打ちを楽しんでいただきたいですね。道具はふだんお家で使っている大きめのボウル、めん棒、まな板などがあれば、十分です。そば打ちはちょっと難しい部分もあるので、まずはお父さん、お母さんが積極的にチャレンジしてください。身近な人がつくっていると、お子さんたちも自分でやってみたいという気持ちになっていくと思います。

14:30

豊かな甘さは、
冬のぜいたく!?
甘くて ジューシー!

デザートは、北広島の「くるるの杜」で冬のイチゴ狩り!めずらしいかもしれませんが、イチゴには、冬春向きと夏秋向きの2つのタイプがあります。ハウスに実っていたのは冬春向きの「さがほのか」と「章姫(あきひめ)」。「しっかり赤くなっていて、ヘタが立っているのが、おいしいサイン」と「くるるの杜」の忠津(ただつ)さん。どれにしようかな。一人10粒までなので、上からも下からも慎重にチェック。厳選しただけあって、味には大満足!「同じハウス栽培の作物でも、冬と夏では味が違いますよ」と忠津さん。夏はたっぷり太陽を浴びて育つ魅力があり、冬は冬で、おだやかな日差しでゆっくり育つため、より甘いのだとか。食べるときは、そんな季節感も楽しみたいね。

どれに しようかな〜
忠津(ルビ:ただつ)さんからの
ワンポイントアドバイス

野菜やくだもの本来のおいしさを
記憶に残してあげてください。

せっかくの新鮮な野菜を、最初からドレッシングであえてしまったら、本当の味が分からなくなってしまいます。「食育」って、親から子へ伝わる味を記憶していくことだと思うんです。野菜もくだものも、まずはそのままで食べてほしい。今回の体験で食べたイチゴも、ミルクをつけなくたっておいしかったはずです。調味料の味ではなく、本来の味をお子さんたちの記憶に残してあげてください。

「くるるの杜」では、いろんな農業体験や
調理加工体験が楽しめるよ!
ホクレン くるるの杜
15:00

冬の北海道には、
どんな野菜があるの?
野菜が いっぱい!

ツアーの最後は「くるるの杜」の直売所でお買い物。寒い季節、北海道産野菜はどれくらいあるのかな?直売所の北海道コーナーには、じゃがいもや長いも、玉ねぎ、にんじん、ごぼうなど秋にとれた野菜のほかに、ホウレンソウや小松菜、水菜、ニラなどもありました。今回訪れた五十嵐さんのように、生産者さんたちは夏野菜のビニールハウスを活用して、冬は葉もの野菜を育てているんだ。こんな寒い冬でも北海道の野菜が食べられるなんて、うれしいよね。頑張っている生産者のみなさんに感謝!

どれに しようかな〜
「くるるの杜」でも農業体験や調理加工体験が楽しめるよ!